--
--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013
02.16

うた恋い。3 和歌物語二

今日の一冊:超訳百人一首 うた恋い。3

和歌物語二

うた恋い。3の中でも、一番と言っていいほど好きな、
藤原道隆(みちたか)と奥さんの儀同三司母(ぎどうさんしのはは)の話です。

女ったらしで名を馳せていた道隆が選んだのが儀同三司母で、
しかも道隆が死ぬまで、ずっと大切にしていたというのがいいんですよね。
道隆の死後はきっと苦労しただろうと思いますが、
それでも、幸せだったのではないでしょうか。

この時代の、一般的な女性の感覚で、
まさに思いのたけをそのまま書いたかのような歌も、
義孝様の歌と負けず劣らず、百人一首の中で10指に入るくらい好きです。


ネタバレ感想はいつものように続きを読む、からどうぞ。

本の紹介と、ほかの話へのリンクのページはこちら↓
うた恋い。3 全体感想


良かったらぜひ押してください↓
にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村





忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな
                              <儀同三司母

貴族の男性が幾人もの妻を持つのが当たり前の時代。
上流貴族の御曹司で、恋の噂の絶えない藤原道隆は、
今日もまた求婚のために、高内侍(こうのないし:儀同三司母のあだ名)のもとを訪れていた。
身分の低い自分では、道隆につりあわないと断ろうとする高内侍に、
道隆は、身分のつりあいでなく、恋愛による結婚に意味があるという。

「いいか、好いた女との間に作った子どもだからかわいいものなんだ。
 君との子どものかわいらしさたるや目に浮かぶ。
 君とかわいい子のため俺はがむしゃらに働くだろう。
 子の代、孫の代までさかえさせようと一生懸命になるだろう。
 君がいれば俺の人生は愛と希望と喜びに満ちる!
 そんな未来の姿がな、君と初めて会ったとき、パーッと頭に広がったんだ。
 俺の正妻はもう、君以外考えられない。
 なぁ、だから頼むよ、俺と。。。」

と、そこへ従妹で友人の藤原義孝(よしたか)がやってきた。
使いに出した道隆がなかなか帰ってこないと、上司が捜しているという。
また来るので次こそよい返事を、と言って道隆が帰ってしまい、二人が残された。

道隆のことをぜひよろしくという義孝に、
高内侍の答えは、道隆へと同じようにすげない。
宮仕えを続ける中で、貴族の男を信用できなくなっていたのだ。

確かに、正妻をと考えるならやめた方がいい、
親が息子に少しでも有利となるようにと縁組を働きかけて、
うまくいきそうだ、と義孝は言って去って行った。

その言葉に、思った以上に衝撃を受け、
道隆に心を奪われていたことに気づいた高内侍のところに、また道隆がやってきた。
結婚前の遊びとはいえひどい仕打ちだと、いつになく怒る高内侍に、
道隆は、縁談はとうに断っているという。
親の進めた縁組であれば、どうしても正妻にという話になる。
高内侍を日陰者にさせたくないから、断ったのだ。
涙をこぼし、道隆の言葉に応える高内侍。

「いいんだな、おれと結婚してくれるんだな?」
「誓いを立ててくださるなら。」
「おういいぞ!なんでも誓う!」
「一生、私が一番ですよ?」
「おう!」
「忘れないで・・・一生・・・
 一生あなたは私だけのものですよ。」
「上等だ!君のそのすました顔の裏の情熱がオレは好きなんだ!
 愛してる貴子(高内侍の本名)。一生幸せにする。」

結婚に向けて準備を進める中で、幸せをかみしめながら、
それでも先のことを考えると不安になる。
道隆の心が今後ずっと変わらないという保証はない。
だからこそ。。。

「忘れじの 行く末までは かたければ けふを限りの 命ともがな」 

 一生君だけだとあなたは誓うけれど人の心は移ろうわ。
 だから私は今日死にたい。
 最高に愛されたまま。。。

道隆は貴子を生涯正妻としていた。
貴子との間に三男四女が生まれ、
そのうちの一人が、清少納言が枕草子で礼賛した中宮定子だった。
スポンサーサイト
トラックバックURL
http://monogatarigatari.blog.fc2.com/tb.php/76-f7c80b10
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。