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2012
12.29

光の帝国

Category: 空想もの
今日の一冊:光の帝国(図書館より)

光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)光の帝国 常野物語 (常野物語) (集英社文庫)
(2000/09/20)
恩田 陸

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恩田陸さんの2冊目です。
順番が逆になってしまった、常野物語の1作目。
先に読んだ2作目が長編で、1冊できれいにまとまっていたので、
なんとなく同じような長編だろうと思っていたら、思わず、短編集でした。
1作目の方がシャープさが際立って、とても良かったです。

個人的には長編で感動的な作品もいいですが、
特に最近は、短編で短い中に感動をさせてくれる作品が好きです。
H.G.ウェルズの短編集を思い出させてくれるような切れ味の良さでした。
特に、さすがにタイトルになっている光の帝国は、
短い中にとても濃い内容が詰まっていて、引き込まれました。

また、こんなに風呂敷を広げているにも関わらず、
光の帝国の中では落ちがつかなかった話が多くて、ある意味驚きました。

ほとんど2作目があんな感じだったので、
最後の3作目で続きの展開があるのか、今から気になります。

今日はなんとか昨日より痛み・かゆみがましになったので、
いつものように、ネタバレ感想を続きを読む、からどうぞ。

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・大きな引き出し

常野一族の春田兄弟の弟、光紀(みつのり)が、
周りとの違いに戸惑いながらも、一族の能力に目覚め、
関わった人を幸せに導く話。
その後重要な役割を担う姉の記実子(きみこ)も登場。
蒲公英草紙に出てきた春田家と全く同じ能力で、
苗字からも、子孫なのだろうと思います。

・二つの茶碗

茶碗が割れたことが夫婦のなれ初め、という話から始まる短編。
普通の会社員だった三宅篤(みやけあつし)が、
知る人ぞ知る、未来のことが見える「遠目」の能力を持つ少女に一目ぼれされ、
思いもよらない人生を歩き始める。

・達磨山への道

人生の転機に訪れると、その人にとって重要な場面が目の前に現れるという、
いわれのある達磨山に友人とともに登る泰彦。
そこは、不思議な力を持つ遠野一族の聖地とも呼ばれていた。
長年付き合っていた女性が出て行き、そのことを気にかけていた泰彦がであったのは、
一緒に登った友人と同じ苗字の少女だった。

・オセロ・ゲーム

会社でできる課長として毎日をすごす拝島暎子(はいじまえいこ)。
遠野一族の暎子は、夫を失った日から、娘と二人暮らしをしながら、
自分たち家族を「裏返そう」とする敵の影におびえる日々を過ごしていた。
仕事に疲れて緊張を切らしたその一瞬に現れた敵に、もう少しで裏返される寸前、
力に目覚めた娘に救われ、娘を頼もしく思いつつも、
母としてこれからの娘の毎日を心配する。

・手紙

「達磨山への道」の主人公、泰彦の父が遠野一族に興味を持ち、
同級生で寺の住職を務める寺崎と、一族についての言い伝えをやりとりした手紙で、
遠野一族の長老、長命種の通称「ツル先生」の伝説を紹介する話。

・光の帝国

「手紙」で紹介されていたツル先生が、世界遺産白神山地の麓で、
遠野一族の子供たちを、人間とともに育てる小さな寺子屋を襲った悲劇の話。
周りとの違いや、親と死に別れて、心に傷を負った子供たちが、
ツル先生たちとの暮らしの中で徐々に立ち直り、みなで幸せに暮らしていた。
東京でトラブルに巻き込まれている仲間を助けにツル先生がいなくなった間に、
軍隊が、その特殊な力を手に入れるために襲ってくる。
残された一族の子供たちと、一緒にいた人間が力を合わせて生き延びようとするが、
力及ばず、ツル先生がたどり着く前に、全員命を落とす。
たどり着いたツル先生に、空から、子供たちが「いつか戻ってくるから待っていて」
という声が届き、待ち続けることを覚悟した。

・歴史の時間

「大きな引き出し」に登場した春田記実子が、
同級生で、常野一族であることを忘れている亜希子に、
常野一族のことを伝えようとして、授業中に幻を見せる。
しかし、亜希子は思い出すことを拒絶し、見た幻も忘れてしまう。

・草取り

身近な街中にも、新宿にいるたくさんの人にも、
世界を滅ぼす力が草となって現れている。
その、世界を滅ぼす力と毎日戦っている遠野一族の物語。

・黒い塔

「歴史の時間」で、一族の記憶を拒絶した亜希子が、記憶を取り戻す物語。
都会での心をすり減らされる生活の中で、自分の他の人と違う能力に、
うすうす気づき始めていた亜希子。
病気の父の見舞いに行くために、田舎の秋田行きのバスに乗って事故に巻き込まれ、
近くの席に座っていた赤ちゃんを守るために能力に目覚め、一族の記憶も取り戻す。

・国道を降りて・・・

留学し、一流のチェリストとして活躍する遠野一族の川添律(かわぞえりつ)が、
恋人の美咲とともに、一族のもとに帰る話。
恋人の美咲は、光の帝国に出てきたツル先生の教え子、岬と同じ能力を持っていた。
道に迷い、長い遠回りをして、遠野に戻ってきた二人を、
目に涙を浮かべてツル先生が迎えた。
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コメント
懐かしいですねこれ・・・

懐かしいっていっても中学一年のときですがw

なかなか衝撃的な内容で、授業中に読んでて取り上げられた記憶がありますw
だいば~dot 2013.01.04 03:37 | 編集
ダイバーさん

コメントありがとうございました!
私も、あっという間に引き込まれて、電車で読み終わらなくて、
職業訓練校の休み時間も読んでしまいました。
もっと早く読めばよかったな、と思った1冊です。
あおくじらdot 2013.01.04 21:59 | 編集
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