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2012
11.17

うた恋い。 和歌物語一(ネタバレあり)

Category: 古典もの
今日の一冊:超訳百人一首 うた恋い。(本棚から)

和歌物語 一
<<ネタバレです>>



「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれないに 水くくるとは」
                          <在原業平朝臣>

藤原高子(ふじわらのたかいこ)と清和天皇との間に、貞明親王が生まれて後、
在原業平(ありわらのなりひら)が謁見に訪れたとき、
昔恋仲だったころの回想から始まる。


高子のもとに、業平から文が繰り返し届く恋文。

「吹く風に わが身をなさば 玉すだれ ひま求めつつ 入るべきものを」
(私が風だったなら。すだれのすき間からあなたのもとへ入ってゆけるのに)

仕える女房たちにもうらやましがられるほど素敵な恋文なのに、
すげない返事を出す高子。
将来天皇の后にと期待される自分には、
遊び相手にする気もないと思っていた。

ある夜に高子が月を見ていると、いきなり「こんばんは」という声が。
突然現れた業平に驚き、あられもない悲鳴を上げる高子。

高子「誰なの?」
業平「風です。恋の炎に身を焦がすより、風になってあなたのもとに忍びたいといった
   おろかな男の名をお忘れかな?」

売られた喧嘩を買いに来た、と強引に迫る業平に、
犯されるのではと怯える高子。

その様子を見た業平は。。。
突然大声で笑いだした。

あまりにつれないので腹が立って、
ただ、小生意気な小娘の鼻を明かしてやりたくなったのだという。
拍子抜けしてぽかんとする高子。
業平は、あられもない声をあげていたとをからかった後、
高子の顔に手を触れて、

業平:お美しい。
   遠き神代の頃にも
   これほどの異彩は生まれておりますまい。
   愛さずにはおれない。
高子「え・・・?あ・・・」(赤くなっててれる)
業平「と、まぁ、見た目は結構なのですが、いかんせん中身がね~?」
高子「・・・は?」
業平:お似合いですなぁ。
   高貴なお顔に韓紅のうちぎ!

   しかしまぁ、中身がともなわないあなたらしく、
   ひんむいたら実は貧相なお体なのでしょうね?顔だけ娘さん?
   では、今宵のことは内密に。」
高子「お、お待ちなさい!」
と、勢いをつけて業平を捕まえる。
高子「会ったばかりのお前に私の何が分かるの?!
   わ、私が顔だけの娘かどうか、たしかめてごらんなさい!」


こんな売り言葉に買い言葉で始まった二人の恋だったが、
無理やりに間をさかれ、お互いに落ち着いた今なら。。。

業平にもみじの屏風を飾る歌を所望する高子に答えたのが、

「ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川
 からくれないに 水くくるとは」

燃えるようなもみじの色が川を真っ赤に染め上げる。
それはとても不思議な景色。

そんな、普通の人にわかる意味の裏に、
高子にしかわからない言葉で、思い出を沿えてくれた。



ここから感想です。

業平と高子は伊勢物語で有名な逸話がありますが、
改めてこうやって「ちはやぶる」の歌の背景を考えると、
宮中で主と家臣として会っていたときの方が、
せつなかったのではと思いいたりました。

業平は今後も出てくるキーマンです。

本の紹介と他のお話はこちら↓
 うた恋い。全体感想
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