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2012
12.09

白夜行 その5(ネタバレです)

Category: 推理もの
今日の一冊:白夜行

とうとう読み終わりました。
半ばから予想していたのですが、
なんというか、救いのない、終わりでした。
東野圭吾さんの本は、誰が悪いのか良く分からないような、
みんなが辛くなるような話が結構多い気がします。

犯罪にからむ話を東野さんはいろんな形で書いていますが、
これもまた、いろんなことを考えさせられました。


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12章から最後まで、以下ネタバレです。

















第12章

ある意味最後の重要登場人物、栗原典子(くりはらのりこ)が登場する章

帝都大学付属病院の薬局に勤める典子は、ある年の5月に、
部屋の前で具合の悪そうな男を看病し、その後その男と同棲するようになる。
その男は秋吉雄一といい、ある日ミステリ小説を書くために、青酸カリが欲しいと典子に頼む。

不安を感じながら、瓶入りの青酸カリを持って帰ってきた典子と雄一は、
トイレの中に青酸カリと硫酸を入れて蓋をし、換気扇を回して、
しかけた人間は中毒にならず、相手を殺すというトリックを考えた。
その1週間後、夜遅くに帰ってきた雄一のかばんの中に量の減った青酸カリの瓶と、
今枝探偵事務所と書かれた空のファイルを見つけ、不安でいっぱいになる典子だった。

一成は、会社で常務の康晴から、雪穂の母の体調が悪く、
もしもの時には場合によって、康晴の変わりに大阪に行って欲しいと頼まれる。
その直後、一成のもとに刑事の笹垣がやってきて、今枝が行方不明で、
死んだ可能性が高いと告げると共に、一成の雪穂に対する疑惑を肯定し、
雪穂の近くに影を潜める亮司の写真を見せ、見つけたら教えて欲しいと頼む。

ちょうどその頃、雄一は典子にせがまれて大阪への取材に二人で出かける。
大阪ではもうつぶれてしまった質屋の前をとおり、近くの公園とビルを見て、
以前このビルでは1万円で男が女を買っていて、ある日殺人事件が起きたことを語る。
別行動をした2日目、典子は前の日に行った場所を訪れて何枚かの写真を撮り、
取材を終えた雄一と二人で帰っていった。

一成は、とうとう亡くなった雪穂の母の葬儀の準備に康晴の代わりに出るように言われ、
大阪に行って葬儀の手伝いをする。母の死に悲しみにくれる雪穂を見て心が揺らぐが、
雪穂の社員が、雪穂の母がもし死ななければ、新しい店のオープンに差し支えた話を聞き、
亮司が実行犯として、母を安楽死させたのではないかと考えるのだった。


第13章(最終章)

悲劇的な形で決着がつき、雪穂が一人で白夜行を続ける予感を漂わせる終章

今枝が行方不明になって1年少し過ぎた頃、刑事をやめた笹垣は、
今枝の事務所に立ち寄り、帝都大学の薬局に勤める典子から電話があったと聞く。
典子はある日突然家からいなくなった、雄一の行方を捜していた。
典子の家に訪れた笹垣は、典子が大阪に行ったときに撮った写真を見て、
同居していた男の本名が桐原亮司だと告げる。

笹垣はすでに、質屋殺人事件の実行犯は亮司で、雪穂と二人がずっと協力して、
中学時代と大学時代の女子暴行事件、松浦の失踪、今枝の失踪が起こしたと考えていた。

久しぶりに一成に会いに行った笹垣は、これまでの経緯を詳しく説明した。
19年前の事件当時、雪穂と亮司が図書館でよく一緒にいたこと、
子供であれば殺した後に死体を発見した子供と同じダクトから逃げられたこと、
亮司にはアリバイがないこと。
中学の事件は、亮司は菊池に恩を売り、雪穂は悪い噂を流す同級生を黙らせるという、
二人ともにメリットがあったことなど。

その頃一成は、篠塚製薬の情報が競合会社のユニックスに流されていて、
その出所が帝都大学の薬局からだということまで突き止め、調査中だった。

一方、結局康晴と結婚した雪穂と、長女の美佳はうまくいっていなかった。
ある日美佳が一人で留守番をしていると男に襲われ、帰ってきた雪穂がそれを見つける。
病院に連れて行き、家族にも秘密にした雪穂が美佳に語ったのは、
雪穂は美佳よりも幼い頃に同じ目にあい、それも一人ではなかったと言う話だった。

一成は笹垣とともに康晴の家を訪れ、これまでに分かったことを告げる。
その後の調査で、篠塚製薬の情報を流していたのも、典子と同居していた亮司で、
情報を亮司に渡したのは雪穂だというと、怒った康晴が投げたゴルフボールが、
雪穂が母が死んだ後に実家から持ってきたサボテンの鉢に当たって砕け、
中の土から、緑色のガラスの破片が見つかった。

それを見た笹垣は、数年前に失踪した松浦が緑のサングラスをかけていたことから、
松浦のサングラスだと考え、雪穂の実家の庭を掘ると、白骨死体が出てきた。
その白骨死体は、争ったときにつかんだと見える髪を握り締めていた。

久しぶりに亮司の母、弥生子の店を訪ねた笹垣は、
亮司は本当に事件のときに家にいたのかと尋ねるが、弥生子は何もいわない。
笹垣は、弥生子の口から夫がある時から幼児趣味に走り、女の子を買っていて、
ある女の子を幼女にしようとしていたことを数年前に知り、
事件の真相にとうとうたどり着いた。

殺された桐原洋介は、西口文代でなく雪穂を目当てに家に行き、
その日ビルの中に雪穂を連れ込み乱暴する父を見て、亮司が父を殺したのだ。

松浦の事件で捜査令状を取り、他の警察官と共に、
雪穂の店の大阪店オープンの日に亮司を待ち構える笹垣。
店のクローズの時間が迫り、あきらめて帰ろうとしたその時、
目の前の子供が、驚くほど精巧な切り絵を持っているのに気づく。
女の子は「サンタさん」といった。
周りのサンタを探しに行く警官とは別に、笹垣は店の裏に回る。
亮司はきっと見つからないところから雪穂を見守っていると確信した笹垣の前に、
黒い服を着た亮司が現れる。

一瞬二人で向き合った後、亮司は駆け出し、店の中を走って、
二階からためらうことなく一回に飛び降りた。
警官が亮司を起こそうとしたときには、彼が宝物のように大切にしていた鋏で、
自分の胸を指して死んでいた。

すぐそばに立っていた雪穂に笹垣は、
「この男は・・・誰ですか」と、彼女の目を見て聞いた。
雪穂は人形のように表情のない顔で答えた。
「全然知らない人です。アルバイトの採用は店長に任せておりますから」

ふらふらと刑事たちの輪から離れた笹垣が見たのは、
エスカレータを上がっていく、白い影のような雪穂だった。
彼女は一度も振り返らなかった。


ここから感想です。

事件当時の亮司と雪穂。
こんな生き方しかできなくてもしょうがないのでしょうか。
そして本当に一人になっても、白夜行を雪穂は続けられるのでしょうか。

最後に進むにつれて、当初から暗黒面を強調されていた亮司の優しさが描かれ、
辛い気持ちになりました。

次回はもうちょっと楽しくなるようなお話を読みたいと思います。
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