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2012
12.04

あなたと読む恋の歌百首

Category: 恋愛もの   Tags:俵万智短歌
今日の一冊(図書館から)

あなたと読む恋の歌百首 (文春文庫)あなたと読む恋の歌百首 (文春文庫)
(2005/12)
俵 万智

商品詳細を見る


内容はまさにタイトルのとおりで、
俵万智さんが恋愛にまつわる歌を100首(正確には101首)選んで、
それぞれの歌ごとにコメントされているものです。
知り合いの短歌が好き!という人に進められて、読んでみました。

ここのところ古典ブームで、短歌と言えばやっぱり、
昔の和語を使った趣深いのに限る、なんて思っていたのですが、
今の言葉そのままの短歌も、胸に直接響くものがいくつかあって、
とても楽しく、いろいろと想像をめぐらせつつ、読むことが出来ました。

全体の感想としては、歌人ってやっぱり、
激動の人生の人が多いのかしら、というのが一番です。
不倫の話だけでも、数え切れないほどありました。
こういうのはちょっとどろどろしていて読んで怖かった!
でもいくつかは、あ~、こういう風に思ってもらえたらいいな、とか、
自分もこんなこと思ったことがあったな、という歌もありました。

目次のページに歌がずらっと並んでいて、
それだけを読んだときには、そんなに素敵と思わなかった歌も、
俵万智さんの解説を読んだ後に見たら、
なんだか全然別物のように素敵に見えるものが増えました。

やっぱり短歌って、書いている人のことや、
その時代のことなど、いろんなことを知ってはじめて、
趣が深まるものなのですね。

ネタバレ感想は続きを読むからどうぞ。

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厳選して3つだけ、気になった歌を。

せつなさと 寂しさの違い 問うきみに 口づけをせり これはせつなさ
                           <田中 章義>

これは作者が10代の時に書かれたものだそうです。
この状況は、女の子としてはビックリだったかもしれないけど、
こんなかっこいい男の人いるんだろうか、と思うほどすてきですよね。

君かえす 朝の舗石 さくさくと 雪よ林檎の 香のごとくふれ
                        <北原 白秋>


まちぼうけ、まちぼうけ♪、などで有名な北原白秋さんが、
短歌も作っていたとは知りませんでした。
芸術家って多彩なんだな~、
さすがにきれいな言葉の響きだな~、と思っていたら、
なんとこれが不倫の歌で(だから女性が帰っていくのですね)、
しかも白秋さん、不倫相手の女性のだんな様に訴えられて投獄され、
拘置所の中でこの歌をつくったんだとか。
学校の教科書に出てくるような、とても偉い人と思っていた人が、
なんというか、現実の身近な人に感じられました。

つぎが最後で、あまりに気に入り、暗唱してしまったものです。

一度だけ 本当の恋が ありまして 南天の実が 知っております
                      <山崎 方代>


この山崎さんという人は生涯独身をつらぬき、
ほとんど恋の歌を書いていなかったそうです。
60代のとき、死を覚悟したような歌と一緒に、
このうたが歌集に掲載されていたとか。

いろんなことを思い浮かべるだろう人生の晩年に、
こんな風に思い出せる恋愛ってどんなだったんでしょう。
やっぱりこれはさびしいより、切ない、ですよね。
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コメント
はじめまして
sakiと申します。
山崎さんの詩
良い詩ですね・・・
素敵な記事がたくさんで
これからも更新楽しみにしていますね♪
sakidot 2012.12.22 00:25 | 編集
sakiさん
コメント、ありがとうございました。
短歌はつい最近読むようになったばかりでまだ詳しくないのですが、
山崎さんの素直な詩は、本当にすっと心に入ってきました。
同じように、いいと思ってくれる人がいると思うと、
感動もひとしおですね。
また何か素敵な詩を見つけたら紹介したいと思いますので、
これからもよろしくお願いします。
あおくじらdot 2012.12.23 11:58 | 編集
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