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2012
11.27

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか その1

Category: 生きもの
今日の一冊:日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか(本棚から)

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか (講談社現代新書)
(2007/11/16)
内山 節

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2007年の末ごろに発行された本ですが、
一時期結構話題になっていたような気がします。
買ったまま読んでいなかったので、手にとってみました。

内容はまさにタイトルのとおりで、
昔はキツネに化かされたという話がよくあったけれど、最近はなくなった。
それがなぜなのかということを、
哲学者の視点で、まとめたもののようです。

今日読んだのは、まえがきから第2章まで。

第1章 キツネと人
第2章 1965年の革命

ネタバレ感想は続きを読むから。
中盤・後半の感想はこちら↓

日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか その2
日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか その3


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第1章では、村社会の中で人と主にケモノとがどんな関わりを持っていたかを、
筆者が渡り歩いた村々で、聞いた話の中から紹介しています。
キツネはもちろん、タヌキやアナグマ、オコジョまでが人を化かしたとか。
特にキツネの化かし方については、
食べ物をちょっとした隙にとるというものや、
人に化けていたずらしたりすることを具体的な例を紹介しています。
内容としては、昔話のゴンギツネと同じようなイメージでしょうか。
ただ、人とケモノたちとがとても近い関係にあったこと、
ケモノたちに人間が畏敬の念をいただいていたことなどは、
文章からよく伝わってきます。

私自身が面白いと思ったのは、「オオサキ」という生きものの話です。
オオサキという生きもの(少なくともケモノ)は日本にはいません。
これが架空の生きものなのか、それとも何かのケモノの方言、
あるいは当時の呼び方なのかははっきりと書かれていません。
このオオサキは、子供たちが行儀の悪い食べ方をすると、
食事を横取りしてしまったりするらしく、
「そういうお行儀の悪いことをするとオオサキがくるよ」と、
子供たちがよくしかられたそうです。
もったいないお化けのお行儀版、という感じでしょうか。
こういうものが信じられていたということが、
とても面白く感じられます。


第2章は、なぜ最近は人がキツネに化かされなくなったのか、
化かされたことがある人達に理由を聞いた話の紹介でした。
この部分は、一言で言えば高度成長期の経済発展により、
人間の価値観が経済一辺倒になり、それによって、
農業の仕方だけでなく、信仰、教育、村の暮らしなどが様々に変わったため、
ということのようです。
この辺りのことは、少し前からある里山ブームの中で、
里山が衰退した原因の話とほぼ同じに感じられました。


後半は、哲学者である著者の本領が発揮され、
科学的でないところからの、
キツネに化かされなくなった理由が紹介されているのではと、期待しています。
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