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2012
11.26

田辺聖子の古典まんだら上 その2

Category: 古典もの
今日の一冊:田辺聖子の古典まんだら上(図書館から)

古典まんだら上、読み終わりました。
長いので2回に分けて書きます。

全体の感想としては、だんだん面白くなっていった感じでした。
当初期待していたように、古典の原文の概要がわかり、
これからいろいろ読みたいなという気持ちになりました。





ここからネタバレです。
今日読んだのは、4章から最後まで。
うち以下の部分を紹介します。

 恋のベテラン、和泉式部-王朝女流歌人
 彼は今日も来てくれない-蜻蛉日記
 日本のシンデレラ-落窪物語
 悲しいことはいいの。楽しいことだけ書くわ-枕草子

和泉式部の紹介は、3大女流歌人の伊勢、小野小町とともに、
それぞれの生涯と詠んだ歌を連ねた感じでした。
小野小町は、マンガ「うた恋い。」の2巻のメインキャラクターで、
かぶった話も多かったですが、捉え方がまた少し違ってよかったです。
メインの和泉式部は、二人の親王に愛されたにもかかわらず、
両方に年若くして先立たれるという、激動の人生だったそうです。
印象深い歌はこちら

 捨てはてんと 思うさえこそ 悲しけれ
  君の馴れにし 我が身と思えば

「あの方の思い出が自分の体にも心にも残っている。
 とても捨ててしまうことはできないわ」

出家しようと思ってもできない心を描いているという解説ですが、
歌だけ詠むと、死ぬことさえできないと言っているようで、切ないです。

次が蜻蛉日記。
この作者って、有名な関白の藤原兼家の奥さんだったのですね。
内容としては、辛い結婚生活の愚痴という感じで、
かなり生々しかったです。

その次の落窪物語。これはタイトルさえ初めて聞きました。
内容は副題のとおり、シンデレラ物語でした。
最後が大団円で、素敵なハッピーエンドでした。

そして今回最大のヒットが枕草子。
以前から、枕草子に出てくる文章は素敵だなと思っていたのですが、
改めてとても興味がわきました。

あてなるもの:上品なもの、という部分が紹介されています。
 薄紫の着物に薄い白い着物を重ねること。
 梅の花に降る雪、藤の花。
 削った氷に甘葛をかけ、新しい金物の器に入れたもの。
 とても可愛い幼児がイチゴを食べているさま。
本当に上品で、センスのいい表現で、あこがれてしまいます。

しかも、9歳のときにお父さんについて船に乗りながら書いている文章が素敵です。

 ただ過ぎに過ぐるもの。
 帆かけたる船。
 人の齢。
 春、夏、秋、冬。

575調のわけでなくても、こんなに響きが良くて、
しかも心にぐっと来る文章。すごいです。

残りはまた後で。

⇒本の紹介と概要はこちらです。
・田辺聖子の古典まんだら上 その1
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