--
--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2013
04.21

絡新婦の理

今日の一冊:絡新婦の理

文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)文庫版 絡新婦の理 (講談社文庫)
(2002/09/05)
京極 夏彦

商品詳細を見る


<概要>wikipediaより
当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな-
二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。
房総の富豪、織作家創設の女学校に拠る美貌の堕天使と、血塗られた鑿をふるう目つぶし魔。
連続殺人は八方に張り巡らされた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。
中心に陣取るのは誰か?

<感想>
京極夏彦さんの百鬼夜行シリーズの5巻目。
今回の作品は、京極堂シリーズNo.1との呼び名も高い絡新婦の理。

魍魎の匣レベルのすごさをついつい想像してしまったのですけれど、
結果としては、ちょっと魍魎の匣とは比べられない感じでした。

珍しく、作品の頭部分でほぼ犯人がわかる謎解きエピソードが入っていて、
それはそれで新鮮だったし、この犯人は結局誰だろう、
と思って引き込まれた部分もあったのですが、
やっぱり、それが誰かばかりに気がいってしまって、
なんとなく、いつものように世界観、不安感に引き込まれていく感じがしなかった。
ある意味、京極堂シリーズとしてはかなり読みやすい類の本だったのかもしれません。

ラスト近くの盛り上がりシーン。
目の前で子供を殺されたお母さんが、それでもその子は私の子、と言った後、
その子を殺した実の父親を殺して、自分も死んでいくシーンは、
予感していたにも関わらず、なんとも言えないせつなさがありました。

それにしても、犯人は本当に何かを手に入れられたのでしょうか。
そしてこの先、何を糧にして生きていくのか。
何とも言えない後味の悪さです。
でも、本当になんとか生きていってほしい。

加えて、ちょうど田辺聖子さんの恋する罪びとを読んだ後だったこともあって、
日本の歴史の中での女性の立場の変化や、
結婚の文化などの取り上げ方が面白くかったです。
考えてみたら、ゾウとかライオンとか、ミーアキャットとか、
集団で生きる動物たちは、みんな女系家族で、
強いオスがその家族に受け入れられる、というパターンって多いですよね。

今の長男家長の制度だけが常識ということではないのかもしれませんね。
大奥とか、ほかのいろんなこれまでに読んだ男女逆転的な話を思い起こしてしまいました。

いろいろと面白かったことは面白かったのですが、期待に比べると、という部分もあり、
そんなわけで、評価は◎(5段階の上から2番目)です。



良かったらぜひ押してください↓
にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ にほんブログ村 本ブログへ



スポンサーサイト

トラックバックURL
http://monogatarigatari.blog.fc2.com/tb.php/101-035f2636
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。