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2015
03.15

すえずえ

すえずえすえずえ
(2014/07/31)
畠中 恵

商品詳細を見る


<概要>by 新潮社webサイト
な、なんと、病弱若だんなが遂に嫁取りだってぇ!?
お相手は、いったい誰なの~?
上方で大活躍した若だんなの評判を聞きつけ、
仲人たちが長崎屋に押しかけてきちゃった!
けれど結婚したら、仁吉や佐助、妖たちとはお別れかもしれない。
幼なじみの栄吉にも何かあったみたいだし……。
いつまでも、皆で過ごすこの日々が続くと思っていたのにな――
ハラハラな新展開にドキドキのシリーズ第13弾!

<感想>
あらすじを読んでみたら、もうしゃばけシリーズももう13冊目なんだ、とびっくり。
最初の1作目が一番印象深かったかな。
前にでてきたキャラとかが本編に出てきても、
これ、どこで出てきたんだっけ?と、わからなくなってきた。。。

今回は若旦那の嫁取りをテーマにしたアラカルト5編。

・栄吉の来年
若旦那の親友の栄吉さんがお見合いをしたらしい、というところから始まる。
お見合い相手とうまくいってるのかいってないのか噂を聞いて若旦那が心配しつつ、
自分に言ってもらえなかったことになんとなくすねつつ。。。
最後は安定の、いつものなんとかなるんだろうな感のまま、なんとかなる、という。
結局これは、若旦那の嫁取りの前振り、なのね。

・寛朝の明日
寛朝様が妖に助けを求められて出かけていくと、
待っていたのは困っていた人ではなくて、寛朝様を食べようとしていた妖だった、という話。
いつも通り若旦那の知恵でなんとか問題は解決するんだけど、
今回は若旦那が遠い場所からなんとかする、というのが肝、だったのかな。

・おたえの、とこしえ
若旦那のお父さん、旦那様が行方不明になったところに、
偽の証文を持った長崎屋を乗っ取ろうとする大阪の商人がやってきて。。。というお話。
タイトルはおたえさんだけど、話としては若旦那の成長ぶりを見せるのと、
次話の仁吉と佐助の千年につなげるお話だったようです。

・仁吉と佐助の千年
今回の一番メインのお話。
若旦那がお見合いをして、ゆくゆく嫁を貰ったら、
仁吉や佐助をはじめとした、妖怪たちと暮らしていけるのか?
それを心配したおぎんさんが、仁吉を佐助を若旦那から引き離し、
その間に、押しの強い許嫁たちが長崎屋に押しかけてきて。。。
若旦那の許嫁選びは予想通りだったけれど、
帰ってきた仁吉のセリフにほろりと来ました。
これからの千年。
生まれ変わりを祀って言うのは繰り返し、いろんな話で使われますが、
やっぱりいいですね。

・妖達の来月
長崎屋の妖達が、離れの近くの長屋に住むことになり、そこに泥棒が。。。という話。
若旦那はもちろんのこと、取り囲んでいる妖達も少しずつ変わってきて、
長く生きている中でも今、若旦那やみんなでいる時間がどんなに貴重か、
ほかの妖達に羨ましがられて、改めて浮き彫りになっていく、という話ですね。


こうやって5編あげてみると、全部成長して変わっていく、というのがテーマ?
しゃばけもだんだん締めに入ってきてるかな。

今回は、しゃばけとしては可もなく不可もなく、ということで、
評価は○(5段階評価の真ん中)です。



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2015
03.01

レインツリーの国

レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)
(2009/06/27)
有川 浩

商品詳細を見る


<概要>
きっかけは「忘れられない本」。
そこから始まったメールの交換。
共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。
まして、ネット内時間は流れが速い。
僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。
だが、彼女はどうしても会えないと思う。
かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。

<感想>
図書館戦争の小道具として出てきた話を実際に書いてみました、
的なふりがあったこの「レインツリーの国」。

予想どおり、女の子が聴覚障碍者で、
その子に惚れ込んだ男の子と衝突しつつも寄り添っていく、というような話、でした。

安心感たっぷりの有川浩さんなので、ダメになるという予想もなく、
恋愛ものの形ながら、どちらかというと社会派のメッセージが強かったかな。

障害自体はかわいそうなことでなくて、
それもその人の個性という捉え方が一般的になったと言われるそうだけど、
やっぱり、5感と言われる大事なものの一つが不自由というのは、
普通の人が経験の中で負う心の傷とはまた違う気がする。

それでも、どんな障害があろうが、どんな経験をしていようが、
幸せに、前向きに生きられる人と、大して不幸でもないのに不幸に浸ってしまう人がいる。
それが、どこから生まれてきているのか、いまだに何となく気になる。

ストーリーがおおよそ予想ついていた上に薄くて、
さらに予想外に字が大きくて、夜借りてきてその日の寝る前までに読み終わってしまった。

さっくりスナック感覚でさらっと読むという意味ではいいかもしれないけれど、
有川浩作品としてはちょっと手ごたえなかったなぁ、
という感じで、評価は△(5段階評価の下から二番目)です。



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