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2015
01.29

空の中

空の中 (角川文庫)空の中 (角川文庫)
(2008/06/25)
有川 浩

商品詳細を見る


<概要>
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、
メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。
高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?
一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。
大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、
日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは――
すべての本読みが胸躍らせる、未曽有のスペクタクルエンタテイメント!!

<感想>
自衛隊三部作の中での最高傑作という噂で、
楽しみにしていた「空の中」。

上空2万メートルで続いた飛行機事故の謎。
意外とあっさり原因がわかったけど、まさかの。。。生き物?
っていうのはちょっとびっくりでしたし、
前振りから最後までびっしり話が絡み合ってて、
手塚治虫の漫画みたいなしっかりした作りこみで、読みごたえがありました。

二組のカップルの行方、
可哀想な事故の犠牲者の娘さん、など、
人によって気になったところは分かれそうですが、
私は、フェイクのいじらしさにやられました。

かわいい。いい子過ぎる。。。

それにしても、有川さん、生き物に詳しい。
エディアカラ生物群なんて、普通教科書とかにも出てこないし、
かなり、生き物好きでないと書けない話題でしょ。

ある程度生物学知ってる人の方が、
絶対ディックがいない、と言えない気がする。

久々に泣かしてくれた本でした。
そんなわけで、評価は◎(5段階評価の上から2番目)です。



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2015
01.22

沈黙博物館

沈黙博物館沈黙博物館
(2000/09)
小川 洋子

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<概要>by「BOOK」データベース
耳縮小手術専用メス、シロイワバイソンの毛皮、切り取られた乳首…
「私が求めたのは、その肉体が間違いなく存在しておったという証拠を、
最も生々しく、最も忠実に記憶する品なのだ」―
老婆に雇われ村を訪れた若い博物館技師が死者たちの形見を盗み集める。
形見たちが語る物語とは?村で頻発する殺人事件の犯人は?
記憶の奥深くに語りかける忘れられない物語。

<感想>
予約本待ちの間に、と思って借りてみた2冊目。
前回がもやもやしていたので、
癒されたいな~、という気分で借りた、小川洋子さん。

主人公は博物館の技師で、何の博物館を作るのかも知らずに、
新しい博物館を作る人の募集に応募したらしく、
募集の面接に、その場所を訪れるところから始まります。

概要にあるとおり、雇い主が求めていたのは、
それまで彼女が集め続けてきた、形見の博物館。
その名前が「沈黙博物館」。

年老いた雇い主が、形見の収拾までお前の仕事だ、と言い、
博物館技師は否応なく、犯罪まがいの形見収集の作業をしつつ、
博物館建設のための日々を送っていくのですが、
街で繰り返し起きる殺人犯として疑われるようになり、
どんどん追い詰められていきます。

知らないうちに犯罪者になっていくというか、
元に戻りたくても戻れないところまで行ってしまったという感じで、
それがじわじわとなんとなく進んでいくのがほんとに怖い。

少女は死んじゃうんだろうと思っていたらそのまま生き残り、
殺人犯はまさかの・・・という彼でした。

博士の愛した数式的な、ほんわりする結末をぎりぎりまで期待してたんですが、
正直ミステリーというか、オカルト?って感じで。
久々に夢に出てきて眠れなくなりそうな作品、でした。

やっぱり、楽しい本が読みたい。。。
評価は○(5段階評価の普通)です。



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2015
01.18

蹴りたい背中

Category: その他   Tags:芥川賞綿矢りさ
蹴りたい背中蹴りたい背中
(2003/08/26)
綿矢 りさ

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<概要>
高校に入ったばかりの蜷川とハツはクラスの余り者同士。
やがてハツは、あるアイドルに夢中の蜷川の存在が気になってゆく…
いびつな友情? それとも臆病な恋!?
不器用さゆえに孤独な二人の関係を描く、
待望の文藝賞受賞第一作。
第130回芥川賞受賞。

<感想>
予約本待ちの間に、と思って借りてみた、初の綿矢りささんの本。

あらすじは確かに、書いてある通り。
最後、くっつくかくっつかないかもよくわからないまま終わってしまいました。

一斉風靡した作品だし、表紙もタイトルも気になってたので、読んでみたのですが。。。
もうちょっとすがすがしい青春ものをイメージしてたら、
なんか、とても気持ち悪い感じ。

文学って呼ばれるやつはやっぱり、悶々としてないといけないんだろうか。
主人公も、主人公が惹かれてる男の子も、
どちらもなんか何がしたいのか、何が不満なのか。
この間読んだ、ライムギ畑とおんなじもやもやした世界でした。

なんかこういうもやもやしたのが苦手だって友達に話したら、
若いころはもやもやすることがあったでしょ?って言われたけど、記憶にありません。

こんな風なもやもやを体験している人が、
そんなに多いとは思えないんだけど、どうなんだろう。。。

とりあえず、綿矢りささんの作品を近々また読みたい、
とは思えませんでした。

最近辛口批評的な感想が続いていて、自分的にもちょっと嫌です。
楽しい本が読みたい。。。
結果としてやっぱり評価は△(5段階評価の下から二番目)です。



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2015
01.11

塩の街

塩の街 (角川文庫)塩の街 (角川文庫)
(2010/01/23)
有川 浩

商品詳細を見る


<概要>
塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。
塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。
その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女、秋葉と真奈。
世界の片隅で生きる2人の前には、様々な人間が現れ、消えていく。
だが―――「世界とか、救ってみたくない?」。
ある日、そそのかすように囁く者が運命を連れてやってくる。
「空の中」、「海の底」と並ぶ3部作の第1作にして、有川浩のデビュー作!
番外編も完全収録!!

<感想>
夏から続いている有川浩さんブームで、
自衛隊三部作も読みたいな~、と思っていたら、
ちょうど文庫が1冊。
ホクホクした気分で持ち帰ってきました。

思ったよりも深刻な感じの短編が連なっていきつつも、
最後はやっぱり、安心のラブラブハッピーエンド。
まぁ、有川さんなので心配はしてなかったんだけど。

主人公カップルのヒーロー訳、秋葉くん。
基本的に欠点がほとんど描写されてないだけの堂上じゃん、って感じで。
キャラ設定かぶりすぎな気が。。。
年の差は小牧とまりえちゃんカップルの方と同じ数だし。
なんか、腕っぷし強くて意地っ張りで年の差があるカップルが好きなんだね。
ま~、王道ではあるんだけど。

空の中、海の底ではもうちょっと違うキャラが出てきそうなので、
そこは期待したいところ。

個人的には、1話目の短編が好きでした。
塩害で死んでいった恋人の女の子を海に連れて行こうとする男の子が、
彼女が死んでいった時のことを描写するシーン。
彼女の涙が、頬を削っていくところ。ほんとに切ない。
こんなことがなければホントの気持ちに気づかないってのもわかる。
人間は知っているつもりでも、やっぱり、
失くしてみないと有難味がわからないもの、っていうのがひしひしと。
こういうのがラブストーリーと混ざってるのが、有川浩流、ですよね~。

2冊目、3冊目も楽しみです。
そんなわけで、評価は◎(5段階評価の上から2番目)です。



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2015
01.04

家守奇譚

Category: 空想もの   Tags:梨木香歩
家守綺譚家守綺譚
(2004/01)
梨木 香歩

商品詳細を見る


<概要>byブックデータベース
庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。
四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多…
本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、
文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、
庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。

<感想>
ゆっくり本が読める生活になって2冊目、ということで、
癒されたくて、梨木香歩さんの本を借りました。

表紙が和っぽくていいな~と思ったんだけど、
ほんとにそのまんまの雰囲気で。

なんというか、夏目友人帳やら陰陽師やら、蟲師やら混ぜて、
さらにちょっと詳しい植物の視点を加えたような感じ?
と、旦那に話したら、何それ、と言われてしまった。
けど、わかる人はわかると思うんだよな~。

西の魔女が死んだのような大感動はなく、
読んでるといい意味でなんだか眠くなっちゃうような、
癒しの本、でした。

2冊目もあるみたいだけど、もうしばらく後でいいかな。
そんなわけで、評価は○(5段階評価の真ん中)です。



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