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2015
09.03

キケン

kiken.jpg

<概要>
【キケン】成南電気工科大学機械制御研究部。
略称【機研】。
彼らの巻き起こす、およそ人間の所業とは思えない数々の事件から、
周りからは畏怖と慄きをもって、キケン=危険、と呼び恐れられていた。
これは、その伝説的黄金時代を描いた物語である。

<感想>
大人借りしてしまった3冊目です。

こちらもまったく予備知識なしだったのですが、
結果としては一番面白かった。
勢いで一日で読んでしまいました。

メインキャラは部長、副部長と、その下の代の新人二人。
大学のサークルの馬鹿げた勢いでやっちゃうむちゃくちゃだったことを、
社会人になってちょっと大人になったメインキャラの一人が、
恋人に振り返って話をしている、という描写で進んで行きます。

2章使って一番の盛り上がりを描いた大学祭。
大学時代に大祭に関わってた人間としては、
こういう盛り上がりは経験できなかったけど、なんかわかる。
人生で、3徹したのはあの時だけだし、今後も絶対ないだろうから。
あの時のなんだかわからないハイテンションはやっぱり、
しばらく忘れられなかったです。
その感じがすごい思い出されちゃいました。

その次のロボコン的な話も結構よかった。
勝負最後で、予算がかけられない学生なりの戦い方。
「勝たずとも負けん!」が。

誰が振り返りしてることになってるんだろうって、
読んでる途中から気になってて、
新入生のどっちだろう、と思ってたけど、
そっちだったか~って感じで。
大祭振り返りが結構長かったから、逆かと思ったのにやられた・・・

3作品の中で、もう一回読み返したくなったし、
社会人編を書いてほしい、と思うほど、登場人物が魅力的でした。
いや、ぜひ、社会人編を1冊、お願いします。
というわけで、評価は☆(5段階評価の一番上)です。

文庫本、たぶんおまけ短編がついてるだろうから、借りよ。


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2015
08.24

ヒア・カムズ・ザ・サン

herecome_.jpg

<概要>by 「BOOK」データベース
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年経っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた…。
わずか7行のあらすじから誕生した二つの小説。
大切な人への想いが、時間と距離を超え、人と人とを繋げていく。
有川浩meets演劇集団キャラメルボックス。
小説×演劇の全く新しいクロスオーバーから生まれた物語の光。

<感想>
大人借りしてしまったうちの2冊目です。

まったく予備知識なしだったのですが、
キャラメルボックスとのコラボだったのですね。
有名だけど、見たことない。
新選組ものだけでもいつか見たいとか思ったまま。
脚本と絡めて作った小説ということで、ちょっと異色?
さらに、演劇版から着想を得た二次創作みたいな、作品も含めて、
2部構成となっていました。

概要にあるように、ありがちな超能力系の人が主人公だけど、
2部ともどちらかというと、彼女とその父親の話の方がメイン。

簡単に言ってしまえば、アメリカで成功してた方が1部目で、
アメリカで成功してなかった方が2部目。
1部の方がたぶん、思い入れを込めて結構難しい設定したんだろうという感じで、
推理小説とか好きな人だったりしたらこっちがいいかな、と思いそう。
でも私は、2部の方がどちらかというと好きでした。

2部の方は、今の朝の連ドラのお父さんのなれの果て、みたいな感じだけど、
人間の弱さってやっぱり魅力だな、と思わせてくれるようなところがありました。
1部の方はある意味、すごい人って変人すぎてついていけないなと、
改めて感じてしまう作品ではあったけれども。

やっぱもうちょっと長くて、細かく話を進めて行く作品の方が、
有川さんはいいなぁ、と思いまして、評価は△(5段階評価の下から二番目)です。



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2015
08.13

フリーター家を買う

しばらくがっつりネット小説にはまってまして更新してませんでした。
久々ですが、またぼちぼちあげて行こうと思います。

freeter_.jpg


<概要>
就職先を3か月で辞めて以来、自堕落気儘に親の脛を齧って暮らす
”甘ったれ”25歳が母親の病を機に一念発起。
バイトに精を出し、職探しに、大切な人を救うために、奔走する。
本当にやりたい仕事って? やり甲斐って?
自問しながら主人公が成長する過程と、壊れかけた家族の再生を描く、
愛と勇気と希望が決勝となったベストセラー長編小説。

<感想>
久々に有川さんの作品を借りようと思って予約してたらば、
この後続く2冊もちょうど返却本であって、3冊大人借りしてしまったうちの1冊。

映画の原作ということもあって結構有名だったので期待してましたが、
なんか最初読んでたら主人公やら主人公のお父さんやらがだらしなすぎてムカついて。
最後に向けて盛り上げるには最初はダメじゃないといかんのだと分かっていても、
まさか有川さんの本を読んでて、こんなに読むのがムカつくとは思っておらず、
結構しばらく辛かったですが、終わりはハッピーだと信じて読めるのがいいところですね。

ヒロインちゃんが途中で出てきて、短い間に結構盛り上がりました。
でも泣いてるところでいきなりあれは、ちょっと小説過ぎるような。。。
ページが足りなかったのかな、とか思うほど急展開でしたが。
最後の方はまぁ、なんかいい感じで。

文庫はおまけの短編が1個あってやっぱりいいですよね。
おまけでずいぶんと楽しませてもらいました。

後半わずかしかなかった恋愛部分が一番味を出してくれた気がして、
やっぱり、有川さんは恋愛ものが一番いいなぁ、と思わせてくれた1冊。
ラブコメ長編。またやってくれないでしょうか。

有川さん作品としては中の上という感じなので、、
評価は◎(5段階評価の上から二番目)です。



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2015
03.01

レインツリーの国

レインツリーの国 (新潮文庫)レインツリーの国 (新潮文庫)
(2009/06/27)
有川 浩

商品詳細を見る


<概要>
きっかけは「忘れられない本」。
そこから始まったメールの交換。
共通の趣味を持つ二人が接近するのに、それほど時間はかからなかった。
まして、ネット内時間は流れが速い。
僕は、あっという間に、どうしても彼女に会いたいと思うようになっていた。
だが、彼女はどうしても会えないと思う。
かたくなに会うのを拒む彼女には、そう主張せざるを得ない、ある理由があった―。

<感想>
図書館戦争の小道具として出てきた話を実際に書いてみました、
的なふりがあったこの「レインツリーの国」。

予想どおり、女の子が聴覚障碍者で、
その子に惚れ込んだ男の子と衝突しつつも寄り添っていく、というような話、でした。

安心感たっぷりの有川浩さんなので、ダメになるという予想もなく、
恋愛ものの形ながら、どちらかというと社会派のメッセージが強かったかな。

障害自体はかわいそうなことでなくて、
それもその人の個性という捉え方が一般的になったと言われるそうだけど、
やっぱり、5感と言われる大事なものの一つが不自由というのは、
普通の人が経験の中で負う心の傷とはまた違う気がする。

それでも、どんな障害があろうが、どんな経験をしていようが、
幸せに、前向きに生きられる人と、大して不幸でもないのに不幸に浸ってしまう人がいる。
それが、どこから生まれてきているのか、いまだに何となく気になる。

ストーリーがおおよそ予想ついていた上に薄くて、
さらに予想外に字が大きくて、夜借りてきてその日の寝る前までに読み終わってしまった。

さっくりスナック感覚でさらっと読むという意味ではいいかもしれないけれど、
有川浩作品としてはちょっと手ごたえなかったなぁ、
という感じで、評価は△(5段階評価の下から二番目)です。



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2015
02.19

クジラの彼

クジラの彼 (角川文庫)クジラの彼 (角川文庫)
(2010/06/23)
有川 浩

商品詳細を見る


<内容>
『元気ですか? 浮上したら漁火がきれいだったので送ります』
彼からの2か月ぶりのメールはそれだけだった。
聡子が出会った冬原は潜水艦乗り。
いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。
そんなクジラの彼とのレンアイには、いつも7つの海が横たわる・・・。
表題作はじめ、『空の中』『海の底』の番外編も収録した、
男前でかわいい彼女たちの6つの恋。
有川浩がおくる制服ラブコメシリーズ第1弾!!

<感想>
有川浩さんを読みつくすぞ~、と思って順番に読んできた、
自衛隊三部作の番外編入りの短編集です。
3冊ともかなり厚かったので、その後のこの薄さと1編ずつの短さがなかなか良かった。

それぞれの話についてちょっとずつ。

「クジラの彼」
表題作は、自衛隊三部作最後の海の中で、
子供ができたとふれられていた冬原君と奥さんの話。
元気な女の子がトレードマークという感じの有川さん小説の中では、
なんかうだうだ系の女子だった気がします。
中身は可もなく不可もなく。

「ロールアウト」
航空機を設計する会社の女の子と、自衛官の話。
話の核になっているのはトイレ、なのですが、
6作中2番目にキュンキュン来ました
四角真面目男子、いいな~。

「国防レンアイ」
8年の焦れ焦れの末にくっつく自衛隊員同志の話。
私的にこれが一番よかったです。
酔っぱらった片思いの彼女に、帰りたくない、とまで言われて、
寝落ちされた結果、手も出せないというヘタレ男子・・・これもまたもいい。
ここまで好きなら、しょうがないって感じで。

「有能な彼女」
これが一番読みたかった、海の底のメインカップルのその後、です。
一番読みたかった割には、なんかまぁ、そうか~って感じで。
このキャラはちょっと、あまりに堂上さんと被りすぎ。。。

「脱柵エナジー」
自衛隊員同志カップルの話。
核になってるのは、自衛隊の寮を抜け出してまで盛り上がってた恋愛が、
思い込み烈しくて恥ずかしかったね、という思い出なの、かな?
一番よくわからない感じでした。

「ファイターパイロットの君」
空の中の大人カップルのその後。
載ってると知らなかったので、ちょっとうれしかった1作。
子供もできたんだね~。まぁ、結婚すりゃそうか。
本編よりも旦那が随分とヘタレ?
姑にもっと言ってやってほしいところ、だけどね。

それぞれに楽しませてくれた6編入り。
さくっと読める読み応えも、これぞまさにライトノベルって感じで。
休日に何もすることがなかったら借りてきて3、4時間で読み終わって満足、
というような読み方をお勧めしたいです。
全体としてはまぁまぁ、よりは楽しめたかな、というところで。
評価は◎(5段階の上から2番目)です。



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