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2016
03.06

まったなし

mattanasi.jpg

<概要>文芸春秋サイトより
NHK木曜時代劇「まんまこと」のシリーズ最新作!
江戸町名主の跡取り息子・麻之助が、
幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎と、
堅物の同心・吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、
大好評連作短篇シリーズの第5弾!
今回の密かなキーワードは実は「女難」。
独身で嫁取りの話がひきもきらない清十郎ですが、いったいその理由は?
未だ妻を亡くした悲しみが癒えない麻之介、
養子に入った家で年齢の離れた許婚のいる吉五郎、
そして彼らの親友で大金持ちの金貸し丸三とその妾のお虎。
いずれも清十郎の運命の人が現れることを願っているが、
様々な障害や思わぬ事件に巻きこまれ……。

<感想>
畠中恵さんの書いてるシリーズでは一番好きな、「まんまこと」。
ドラマになってしまって、微妙にミーハーファンが増えそうでいやだな、
とか思ってはいつつも、やっぱり最新作が出ると読んでしまいますね~。

今回は久々に、お由有さんとの切ない絡みが多くて、
初期の頃の麻之助を思い出させてくれました。

タイトルストーリー「まったなし」を含む5話はそれぞれ、
伏線をひきつつ、最後の「昔から来た文」にうまくまとまっていきます。
今回の主人公はある意味清十郎で、
とうとう、まったなしの状況に追い込まれて、
お嫁さんを娶ることになりました。

そういえば、しゃばけの方も若旦那の親友が確か好きな人が出来たんだったような。
前巻は、なんだかしゃばけシリーズと雰囲気似てきたな、
とか思っていましたが、今回はどっぷり恋愛物として楽しませてくれました。

本物主人公の麻之助とお由有さんもまた新たなステージに。
こちらはやっぱり最初のすれ違いのまま、
どうしてもうまくいかないんですね。

どちらが悪いわけでもなく、どちらが裏切ったわけでもなく、
二人ともにお互いを思っていたのに、どうにもならない。
江戸時代だから誇張されている気もするけれど、
今の時代でも似たようなことはあるものですよね。
タイミングが合う人とタイミングが合わない人。

お互いが結婚して、またお互いが一人になって、
どちらも憎からず思っていても、どうにもならない。

私が惚れ込んだ、1巻の最後の話を思い出させてくれる、
ほろりと切ないまんまことシリーズの醍醐味が味わえました。

でも最初の話を思い出したら、なんかずいぶんと麻之助がおとなしくなったな。
このシリーズの、「だが、だがだがだが」という言い回しが好きだったんだけど、
最近使われなくなったし。

時間が経ってやっぱり、麻之助が大人になったってことでしょうか。

早く、麻之助にも幸せが訪れてほしいです。



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2013
05.07

八日目の蝉

今日の一冊:八日目の蝉

八日目の蝉八日目の蝉
(2007/03)
角田 光代

商品詳細を見る


<概要>by「BOOK」データベース
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。
理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。
角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。

<感想>
小川洋子さんに続いて、初めての作家さん。
今更ながらの角田光代さんです。
それも、映画、ドラマで超有名な八日目の蝉、なのですが、
中身は全く知らずに読み始めました。

最初からいきなり、核心の誘拐シーンで始まり、危機の連続。
まさに逃げて、逃げて、逃げ延びられるのか。。。が続いていくし、
主人公らしき女性がどんな人なのか、なんでこんな子としてるかもわからないまま、
物語がどんどん進んでいくし。
少なくとも、楽しんで読む本という感じではありませんでした。

怒濤の第1部の方が、後半、主人公が変わった第2部よりおもしろかったかな。
最後の最後、暗い中にもちょっと明るい未来が見えたりして、
感動作なのだろうということはわかるのですが、
なんだかあまり感情移入できませんでした。

第2部でやっとこんなことになった背景や、状況がわかってくるのだけど、
やっぱり、不倫の話だし、相手の男の人があまりにもだめだめすぎるからかな。
流されてもしょうがないのかもと思いつつ、
そんな人を選ぶから自業自得なのでは、という考えが離れなかった気がする。
薄情なのかもしれません

結果として、あまり感動できなかったのは事実なのですが、
前半、息もつけないどうなっちゃうの?的なはらはらどきどきを味あわせてもらったので、
評価は○(5段階の真ん中)、です。



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